【ネタバレあり】漫画版チェンソーマン第11話「妥協」を読んだ感想

チェンソーマン(漫画) 読んだ感想 

こちら記事では【漫画版】チェンソーマンの内容に触れております。まだ、これから本編を読まれる方、結末を知りたくない方は読むことをおすすめいたしません。また、私自身の勝手な解釈も含まれています。

本編を読まれていない方は、ぜひ読んで見てください!!

 デンジは目を覚ますと、そこは病院のベッドの上でした。横に目をやると、アキがコウモリの悪魔、そしてヒルの悪魔との戦いの件で事情徴収をするため、デンジの目覚めを待っていました。

 今回の事件で、コウモリの悪魔とつるんでいたパワーに殺されかけたデンジですが、アキに本当のことを説明すると処罰されることが目に見えていました。

 そのため、パワーを庇う発言をします。それに対し、アキはパワーを庇ったデンジも、自分が上に報告すれば2人とも処罰されることを説明します。

 そして、アキはデンジに1つだけある条件を提示します。それは、アキの言うことを素直に聞く、という内容です。デンジもその条件を了承し、アキは病室を後にします。

 場面は変わり、マキマの命令で問題児であるパワーと同居し、面倒を見なければいけなくなったアキとデンジ。しかし、問題行動をとるパワーに対し、2人は徐々にイライラがたまっていきます。

 デンジはトイレで、パワーの流し忘れを掃除していると、パワーは急にトイレに入ってきました。その後、パワーは胸を揉むジェスチャーを取ると、トイレの扉を閉め便座に座ります。そして、以前デンジとした約束を果たそうとするのでした。

ヒルの悪魔に食べられたデンジの右腕

 ヒルの悪魔を倒した後、アキはヒルの悪魔からデンジの右腕を回収していました。デンジが気を失っている間、輸血をするとくっ付いたとのことでした。

 デンジの右腕は食べられた直後だったから、消化されず残っていたのかもしれません。

 しかし、咀嚼されたり、瞬時に溶かされたりして原形を保っていない状態でも再生するのか疑問に思いました。

 第1話でデンジたちはゾンビにバラバラにされても、体がきれいにくっ付いていました。そのため、未消化の状態や欠損したところがあまり多くない場合は再生するのかもしれませんね。

 そして、コウモリの悪魔もそうでしたが、ニャーコやパワーを食べる時は、咀嚼することなく丸呑みしていました。

 その時の効果音も“ゴクン”と丸呑みした表現で描かれており、“クチャクチャ”などの咀嚼音ではありませんでした。悪魔にとって血はエネルギーであるため必要とするだけで、筋肉や皮膚などは基本的に必要としないのかもしれません。

 また、今回の話で、「狐の悪魔」を召喚する時、アキは自身の皮膚を媒介して呼び出しています。

 この時、狐の悪魔との「契約」で、力を貸してもらう代わりに体の一部を食べさせる、と発言されています。契約時に血を要求せず、体の一部を食べるのは、契約者の苦しむ姿を観るためで、悪魔の生命活動をするうえで必要とするエネルギー、つまり“血”とは別腹と考えていいのかもしれません。

 私は、悪魔の力が使えるにしても、皮膚を食べさせてまで使いたくないと思いました。使わなければ死んでしまうかもしれない、という場面は除き…。こういう悪魔との契約も、デビルハンターという職業を務めるに必要なことなのかと、登場人物たちの心身のバランスは大丈夫なのか、と思ってしまいました。

アキからの条件

 アキはデンジが規則違反しないかを監督する立場です。規則違反があった場合、すぐ対処しなければなりません。

 しかし、今回は“素直に言うことを聞く”という条件で、デンジの規則違反を上に報告しないことを伝えます。その条件に対し、「頭に入れといてやらあ」と、お見舞いに貰ったリンゴを食べながら、デンジはまじめに受け止めてない様子でアキの話を聞いています。

 この時、次のコマで(やっぱりダメか…)と、アキは“ムッ”とした表情を見せています。しかし、リンゴを食べ終わり「ド~ンと期待しといてくれ」と自信あり気に発言するデンジを見て、アキは微妙に口角を上げ、少し穏やか表情を見せました

 この穏やか表情を、デンジを目の前にして出てしまったのは、アキ自身もデンジに対し共感することができたからではないでしょうか。

 デンジは悪魔との戦闘中に数人の民間人の命を救い、自身をおとしいれたパワーをも庇っている様子も加味して、捨てたヤツじゃないと思ったのかもしれません。また、共同生活をしているうちに少しずつ情が生まれてきており、関係が良い方向に構築されているのかもしれないと思いました。

 そして、印象的に感じた点は、今回出され条件は“素直に言うことを聞く”であり、“絶対に”と支配的な言い方はされていないということです。

 これはあくまでデンジの教育をするためであり、デンジを社会的に守るためにこのような言い方になったのではないかと考えました。縛り付けるのではなく、デンジ本人の気持ちを汲んでやろうという意図を感じました。

なんかほっこりした…。

アキに影響されているデンジ

 事件も終わり一段落した後、パワーもアキの家に居候することになります。パワーは、家でのマナーを守らず、当然アキはそのことに対し怒っています。

 しかし驚いたことに、デンジもアキと一緒になって怒っています。しまいには、パワーの流し忘れのこびりついた便器を、怒りながらも掃除している様子が描かれています。

 これは、先ほどの「素直に言うことを聞く」という条件を守っているからではないかと思いました。最初は野生児でしたが、アキの言うことを聞いていくうちに少しずつ社会性を身に着けていることが分かるシーンでした。

今回のお話の「妥協」とは何のことなんでしょうか?それがよくわかりませんでした。

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