【ネタバレあり】チェンソーマン2話「ポチタの行方」読んだ感想

チェンソーマン(漫画) 読んだ感想 

 

あらすじ

 公安の女たちに車で連れられる中、パーキングエリアで一服することに。デンジが食べ物を注文している際に、娘を悪魔に連れ去られたという父親が助けを求めてくる。

公安の女はデンジが使えるかテストをする為に、少女を助けるように命令。それができなければ殺処分することをデンジに伝える。

山の中を探していると、花畑でその少女と可愛らしい悪魔が楽しそうに戯れていた。その悪魔を見て、かつてのポチタと重ね殺すのを躊躇するデンジだった。

しかし、可愛らしい悪魔から変態した“筋肉の悪魔”に不意打ちを受ける。が、デンジもチェンソーマンに変身し見事に撃破し、少女を助け帰還する。

 帰還後、ポチタはデンジの中で(心臓として)生きていると言われ、安堵したデンジは冷めきったうどんを公安の女に食べさせてもらう。そして、公安の女は“マキマ”という名前だと知る。

今回の話で分かったこと

  • チェンソーマンに変身する時、チェーンソーの刃で自分の体も切れている。貧血にもなる。
  • マキマは“鼻が利く”。
  • マキマが好きなタイプは“デンジみたいな人”。

魅力的なシーン 3選

「ポチタのことを思い出し、うずくまるデンジ」

 ゾンビの悪魔たちと一晩戦った後、山の中で走りながら少女を探しているのもあって、とても疲弊しているように見えます。その最中、デンジはマキマから言われた殺処分の話を思い出します。

 初めて人として扱われ、初対面の相手に心を許そうとした所でした。この様な展開になってしまったためか、「犬みたいに扱いやがって…」と歯を食いしばって怒っている表情を見せます。

 しかし、『犬みたい』の言葉に引っ掛かりポチタのことをふと思い出します。顔から怒りは消え、死んだことを思い出し、走っていた足を止めその場でうずくまってしまいます。

 今まで心のより所だったポチタが急に隣から消え、悲しいという言葉では遠回しな表現になるほど気持ちがいっぱいになってしまいます。その時、ポチタの尻尾が胸から垂れているコマでより悲しさが際立っていました。

少女と一緒に逃げることを提案

 変態前の筋肉の悪魔と戯れている様子をみて、デンジ自身とポチタとの関係を重ねてしまい殺すことを躊躇してしまいます。見逃したらマキマに殺されてしまうかもしれない。

 しかし、殺したくもない。2つの選択を天秤にかけた結果、提案したのが「みんなで逃げる」でした。私個人この様な状況だったら、自分の保身を考えてしまいます。

 ですがデンジは、第3の選択肢を瞬時に出して実行しようとしたのです。仮に逃げてしまった場合、どうなってしまうかは容易に想像できますが…。

 この時のデンジには、“先のことは考えない思い切りの良さ”を感じられる、そんなカッコいいシーンでした。その後、筋肉の悪魔が変態し不意打ちを仕掛けられます。

ポチタはデンジの中で生きている(物理的に)

 少女を助けた後、マキマからデンジの体から「人」と「悪魔」2つの匂いがすること伝えられます。

 それを聴いたデンジは、嬉しさと驚きが混じった表情をしながら、緊張感もあるせいか拳を握ったまま口元を隠す様子が描かれています。安心し急にお腹がすいたデンジは、冷めきったうどんをマキマに食べさせてもらいます。

 ポチタは死んだわけではなく、心臓としてデンジの中で生き続けている。ここの安堵感が伝わる表情を描けるのがすごいです。笑顔とは言えないなんとも絶妙な表情に、私も「デンジ…よかったね( ;∀;)」と感じさせられました。

ポチタが生きていることを知り、再び前を向けるようになった話でした。

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