あらすじ
マキマの好きな人は自分だと思いも込み浮かれるデンジ。デビルハンター東京本部(公安)に到着し、上裸だったデンジはさっそく公安の制服をマキマから支給されます。
着替え終えると、今後同じ班で働く同僚の“早川アキ”を紹介されました。マキマと仕事がしたかったデンジはがっかりしますが、「働きぶりがよかったら一緒に働ける」とマキマから言われます。
その後、アキと街を巡回することになりましたが、秋に路地裏に連れていかれます。ちゃらんぽらんな様子のデンジが気に食わず、焼きを入れてデビルハンターを辞めさせようとします。
デンジも負けず応戦し、結果アキが気絶してしまいます。デンジに肩を貸されながら公安に戻り、そこでマキマからデンジが“悪魔になることができる人間”ということを聞かされます。さらに、辞職や違反行動があった場合は悪魔として処分されると言われてしまいます…。
その後、見張りのためにアキとデンジは一緒に生活することに…。
心惹かれたシーン 3選
アキの〇玉が深刻なダメージを受けてしまう…デンジによって
焼きを入れるため路地裏に連れ込み、いきなり右頬に一発、腕で首を回し膝で腹に一発の計二発をお見舞いします。仰向けに倒れこんだデンジに吸っていたタバコの吸い殻を投げ、その場から去ろうとします。
しかし、油断したアキの背後についたデンジは、右手で秋の太ももを持ち上げ、踏ん張りが利かなくなった状態で、膝で思い切りアキの〇玉を蹴り上げたのです。
痛みがダイレクトに脳天に響いたような表情をし、今までクールな表情を保っていたアキはそれを崩してしまいます。
このシーンはギャグシーンだと思いますが、デンジがアキの太ももに手を添えるという小さな動作1つで、アキの痛みに対する説得力が増しているように感じました。まず、男なら直感的に痛みを理解し共感できるシーンでした。
「この生活を続けられるなら死んでもいい!!」
〇玉を蹴られ、地面に倒れてしまったアキがデンジを見上げながら、『俺は軽い気持ちでデビルハンターになったけどよぉ、この生活を続けられるなら死んでもいいぜ』と、真剣な中にもギラついた目で睨みながら言い放たれます。
こうなる前に、アキから「信念のない奴が軽い気持ちでやるな」とデンジの不真面目に見える態度に対し、焼きを入れるシーンがありました。しかし、デンジにとっては今までの生活では人として扱われることはなく、ポチタと共に常に飢えを味わう生活を送っていました。
だが、マキマに初めて人として扱われご飯までご馳走され、当時のデンジから見れば夢のような生活です。突然現れたチャンスにしっかりと乗り、意地でも離さないという覚悟が伝わるシーンでした。今を先のことは深く考えず、今を精一杯生きようとする姿はとてもカッコイイものだと感じました。
街を行く人々(モブ)
今回の話では、数コマだけですが街を歩く人々が描かれていました。
人々は無表情でほぼ一方向を見て歩いています。とてもつまらなさそう表情たちの中、デンジ達の表情もその中にはありました。
特に、3話の最後のコマで、デンジの発言に対しアキは瞬時に振り返るシーンがあります。2人以上の人を挟み、街の雑音がある中振り返っているのは、この二人がより異質な存在だということが際立っていると思いました。
名前のないモブも一人一人顔も服装なども違っています。当たり前のような感じもしますが、この人たちもこの世界でそれぞれ違った人生を歩んでいるだと妄想しました。
モブ視点ではデンジ達のような主要キャラクターもモブかもしれない…ということも考えてしまった。