あらすじ
マキマの命令でアキに監視されつつ、アキの家に居候することになったデンジ。そこでは以前ポチタに語っていた“夢”である普通の生活を送ることができたのでした。
場面は変わり、警察から“魔人が発生した”との連絡を受け現場に向かう二人。魔人は、遺体に悪魔が乗り移り頭の形状が特徴的という説明を受けた後、デンジはすぐさま装備していた片手斧で魔人の首をはねます。
「楽に殺してあげたかった」と建前上アキに伝えると、「悪魔に家族を殺された」と悪魔に対する復讐心があることを逆に伝えられます。そして、それが本気であるとも。
現場で散らばっていたエロ本を拾っている最中、ふとポチタとの“契約(デンジの夢を見せて欲しい)”を思い出します。いい生活を送れている現在。
しかし、物足りなさを感じてしまう。既に夢に叶えていると思うデンジは、アキにも目標(悪魔への復讐)があることを振り返ります。そして、“女の胸を揉む”という全力で叶えるべき新たな目標を掲げるのでした。
さらに場面は飛び、マキマから実験的に魔人とバディを組むように命令されます。頭頂部に二本の角と尖った歯を持つ女の魔人の名前は“パワー”。
受け入れなさそうな表情を一瞬見せたデンジでしたが、パワーの豊かな胸をみて態度は一変。すぐさま受け入れるのでした。
印象に残ったシーン 2選
新しい生活
今回の話でデンジの生活水準が一気に向上しました。話の冒頭で日常パートとして描かれています(2P分)。また、作中で印象深いデンジが作った“最強のパン”が登場します。
トーストの上にジャムやバター、シナモンなど乗せられるものを乗せられるだけ乗せ、美味そうに食しています。しかし、テーブルの上はジャムやバターなどでぐちゃぐちゃに散らかっている。それを見たアキは、その様子を受け入れられず呆然と今起きている現象を眺めていました。
他にもトイレや風呂の扱いが粗雑なデンジに対し、コマが進んでいくにつれ、段々と不愉快な表情になっていきます。この不愉快な感情が積み重ねっていく場面は、読者の私生活でも体験していることなので、アキに共感し易いところだったと思います。
そして、デンジに言葉は注意するものの暴力は振るっている様子は見られません。
第3話では暴力を振るっていましたが、今回は魔人が発生した現場でデンジに助言する時、窓ガラスに軽く頭を押さえる程度でした。日常パートが進んで行く中で、デンジとアキの関係性も少しずつ良好になってきているようです。
デンジの新たな目標
昔、ポチタと夢見ていた暮らしを送れているのに物足りなさを感じている場面です。
アキや警官たちの目標を思い返す中、好意を寄せているマキマにも目標があるのかと考えますが、デンジの思考中、マキマの胸にコマがクローズアップされます。そして、心の底から出たような「胸揉んでみてぇ」という言葉。
昔のデンジでは諦めてしまっていた“夢”でしたが、今の自分なら全力で行動すればできるのではと、新たに“胸を揉む”という目標を掲げるのでした。
成り行きとは言え、デビルハンター(公務員)に就職でき、自己肯定感が高まってきたからこそ、この目標が咄嗟に出てきたのだと思います。
また、居候してまともなご飯を食べることができたり、入浴や睡眠なども充足し、生理的欲求が充足してきたのも、デンジの自己成長につながってきていると思いました。
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