改めてチェンソーマン1話を読んだ感想
こちら記事では【漫画版】チェンソーマンの内容に触れております。まだ、これから本編を読まれる方、結末を知りたくない方は読むことをおすすめいたしません。また、私自身の勝手な解釈も含まれています。
本編を読まれていない方は、ぜひ読んで見てください!!
「ざっくりとした1話の内容」
“普通の暮らしをしたい”と夢見る少年デンジ。893に利用され、父親の残した多額の借金を返済するため、相棒の“ポチタ”と一緒に悪魔狩りをしていた。
夜間、廃墟に呼び出されたデンジとポチタは、“ゾンビの悪魔”と契約した893によって一度バラバラにされて殺されてしまいます。しかし、デンジの死体から流れた血を飲んだポチタが自身の心臓を与え、バラバラになったデンジの身体を修復し復活させます。その際「デンジの夢を私に見せてくれ」という契約を交わし、一心同体となります。そのポチタとの夢を叶えるため、デンジはチェンソーマンとなり、手始めにデンジたちの生活の邪魔をしたゾンビの悪魔と893達を皆殺しにします。
魅力的なシーン 3選
「ゴミ箱からの復活」
悪魔は恐怖の対象として描かれています。しかし、デンジはポチタに対して家族以上の感情を抱いていました。“自分が死んでもポチタには生きてて欲しい”と回想の中でポチタに語っているシーンがあります。
不良少年が子犬に優しくすると、不良が良い奴に見えるとありますがその様にも見えます。しかし、幼少期からいつ死ぬかも分からない生活をしていたデンジと辛苦を共にしていたからこそ、ごみ箱の中でのポチタの対話のシーンは胸にこみ上げてくるものがありました。
ゴミ箱からの復活というのも、マイナスだった今までの人生をリセットして0からリスタートを切るという感じがありました。しかし、ポチタとの今までの大切な生活を失ってしまった喪失体験もしてしまいます。それでも立ち上がり、ゾンビの群れと対峙するデンジはとてもカッコよく描かれています。
「不意打ち後、負傷しながらゾンビに追われている…」
ゾンビたちに幾つもの刃物でメッタ刺しにされるシーンです。右側の頭部が斬られつけていた眼帯も飛び、傷ついたポチタを抱きかかえたまま、暗闇の中から幾つもの刃物で刺され斬られます。
1ページを使いデンジとポチタの全身と表情が描かれています。この時のデンジの表情からは焦りや恐怖など、切羽詰まったのが直感的に分かるようなっていて、読んでいるこちら側も息が詰まってしまいそうになりました。
「2人の夢を邪魔したゾンビの悪魔の末路」
チェンソーマンに変身後、デンジはすかさずゾンビの悪魔の顔面目がけて飛びかかります。腕から生やしたチェーンソーでゾンビの悪魔の大きな眼球を切りつけます。ゾンビの悪魔も驚きの痛みで悲鳴を上げます。しかし、デンジが鳴らしているチェーンソーの凄まじい音でかき消されます。
このシーンは2ページ使われ、眼球を刺している所と、悲鳴を上げて恐怖しているゾンビの悪魔の表情が描かれているシーンとが繋がっていて、とても見ごたえがあります。そして、ポチタとの夢を邪魔された仕返しに無慈悲に斬殺するこのシーンは、私個人とても気分爽快になりました。
コミックス1話目の終わりのページ
コミックスでは1つ話が終わると、次の余白ページにポチタが描かれています。このポチタは物語やデンジの心身の状況とリンクし、色々な表情や仕草を見せてくれます。それがとても愛らしい。ちなみにネタバレになりますが1話目では、右前足を「バイバイ」と手を振る様子が描かれています。
デンジとの今までの幸せな生活との別れと、これからデンジが幸せになる旅路を見送る様に感じました。このちょっと1カットでも「デンジとポチタは“心”がつながっている」と感じられます。
ざっくりと見返してみましたが、1話だけでもこれだけ見ごたえがあるとは…
やっぱりチェンソーマン オモシロい!!