【ネタバレあり】漫画版チェンソーマン第8話「チェンソーVSコウモリ」を読んだ感想

チェンソーマン(漫画) 読んだ感想 

あらすじ

 デンジは変身後、コウモリの悪魔の右手を斬り刻み空中で脱出。すかさず肩の関節へ攻撃しコウモリの右翼を切り落としました。

 しかし、その場は空の上。そのまま、ビルへと落下する二人。そして、その場に偶然居合わせてしまいおびえて動けないでいるOLに対し、デンジは脅して逃がしました。

 悪魔であるにも関わらず、人間を食さずに逃がしたことに対し困惑しているコウモリ。油断しているとデンジの右の強攻撃を顔に受けて、壁にたたきつけられてしまいそのまま場外へ。

 コウモリは苦し紛れに車をデンジに投げつけるもあっさり投げ返され、顔面に車をぶつけられダメージを負います。また、必殺の超音波でデンジをビルにたたきつけ瀕死に追いやるも、デンジは胸のスターターを引き復活します。

 コウモリは復活したデンジを振り払おうとするように攻撃するも見事に回避され、コウモリの悪魔は全身を細々と斬り刻まれてしまいました。

印象に残ったシーン 3選

驚愕するコウモリの悪魔…

 戦闘中、居合わせたOLを逃がし、かつデンジに向かって投げつけた車を切って回避するかと思ったら、手のチェーンソーを引っ込めて受け止めるなど、悪魔の思考からは考えられない行動をしました。

コウモリの悪魔自身、最初デンジを悪魔として認識しているように見えます。しかし、自身の常識からかけ離れた悪魔らしからぬ言動をとられ、戦闘中にも関わらず困惑してしまいます。

それにより隙が生じてしまいデンジの攻撃を許し、態勢を整えられなくなってしまいした。

回復するために車の運転手の血を摂取しようとするも、瀕死の状態から完全復活したデンジに驚き冷静な思考ができなくなったコウモリの悪魔。

回復手段として捕えていた運転手を手から離し、攻撃しますが、冷静に回復という選択肢をとらなかったことで負けが確定しました。

 しかし、自身の必殺技である超音波をくらわしても、平然と復活してくるデンジ達。今までの常識が通用しない相手がいきなり現れたら、恐怖を感じてしまうのはしょうがのないことです。

段階的にコウモリの悪魔が、訳の分からない怪物に追い詰められ心身ともに疲弊している様子は、さながらホラー映画の登場人物のようでした。

 また、瀕死の状況に追い詰めても復活し、全力で襲いかかってくるデンジはモンスターのようです。本来ならコウモリの悪魔が怪物側、デンジがその被害者側なのに、途中から立場が逆になっているのも面白いなぁと思いました。

デンジ…回避から一転攻勢!!

ここの描写がすごくよかった。何回も見た!!

スターターを引き復活したデンジに向かって、恐怖を振り払うような苦し紛れの左ストレートを繰り出すコウモリの悪魔。

しかし、デンジはこれをひらりと回避。コウモリの拳は地面にめり込み、腕は一直線になってしまいました。デンジはチェーンソーの刃を、コウモリの手首の橈骨と尺骨の間に入れています。

一直線状になり斬りやすくなった腕の上をチェーンソーの回転で推進移動し、そのまま肘まで斬り刻みながら上昇。コウモリの上腕に乗り、さらに左鎖骨下をチェーンソーで斬りつけました。

1p3コマで回避から攻撃に転じた様子が分かりやすく描かれていました。

また、ここですごいと思ったのが、デンジはちゃんとチェーンソーの刃がコウモリの骨に当たらないよう斬っているところです。骨の場合、刃は入りにくいし、おそらく断ち切りにくい。

しかし、関節などを狙えて斬ることができたら、骨と比較するとダメージは大きいと思います。

生きるか死ぬかのやり取りをしている中、一瞬の隙を見逃さず、冷静に筋肉の部分にしっかりと刃を入れている様子が描かれているこの1pは、すごい説得力があると思いました。

デンジたちのフィニッシュブロー

最後の見開きのページです。コウモリの悪魔の血や内臓、肉片が飛び散りとても派手でした。

デンジの動きに勢いがあって、コウモリの内臓が飛び散るさまは、まるで特撮ヒーローで最後の一撃を喰らって爆発する敵のようです。グロテスクなのにとても爽快感のあるシーンだと思いました。

また、チェンソーマンには必殺技のようなものはないけど、「ここでトドメ‼」というのがしっかりと伝わり、勝負に決着がついたのがよくわかりました。自分自身見ていて納得がいく、とても気持ちのいいシーンでした‼

細かいなぁと思ったところ 3選

機動力から戦力を削ぐデンジ

 デンジはコウモリの悪魔の右手を手首から切り落とした後、すかさず右翼を肩関節から切り落としています。

コウモリは飛べるため、空から攻撃されると手も足も出ないでしょう。そこで右翼をなくすことで、戦闘を地上戦に絞ることができました。また、右翼から攻撃できなくなっているため、ある程度攻撃を予測しやすくなっていると思いました。

コウモリの左ストレートを避けることができたのも、デンジが攻撃を予測できていたからではないでしょうか。そう考えると、滅茶苦茶だけど自然にこれらのことができているデンジはすごいですね。

シートベルトをしていない運転手 車を投げられた時窓から脱出

 コウモリの悪魔に食べられそうになっていた車の運転手の動きも、見ていて細かいと思いました。

コウモリの悪魔がデンジに向かって投げつけた車の中には、男性の運転手がいました。この運転手をよく見ると、シートベルトをしていません

そして、デンジが車を受け止め、コウモリの顔に車が着弾した後、運転手はとっさの判断で運転手側のウィンドウから逃げようとしています

もしシートベルトをしていたら、コウモリに当たった衝撃で重症、下手をしたら死んでいたかもしれません。シートベルトの着用義務を守っていないけど、そのおかげで命が助かったのかもしれないです。

超音波を放つコウモリの悪魔

 超音波をデンジに向かって放つ時、コウモリの顔面から血がたくさん吹き出し、また眼球も飛び出そうになっています。

 これは打つ時に圧力が加わり、体の負担も大きいからではないかと思われます。そして、打つ前からデンジに殴られ、もろに車を顔面で受けたりしたせいでボロボロになっています。

 そのため、超音波を打った後その傷口が広がり、血が飛び出し続けているのではないかと思いました。

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