こちら記事では【漫画版】チェンソーマンの内容に触れております。まだ、これから本編を読まれる方、結末を知りたくない方は読むことをおすすめいたしません。また、私自身の勝手な解釈も含まれています。
本編を読まれていない方は、ぜひ読んで見てください!!
あらすじ
「万歳」。
姫野はアルコールにより紅潮した顔色でデンジに向かって指示する。デンジは言われるがままに両手を上げ、シャツを脱がされてしまう。
このまま行為に及んでしまうのか、ファーストキスだけでなく、初めても奪われていいのか一瞬悩むデンジ。
しかし、姫野の顔を見るとその悩みもかき消されてしまった。期待に胸を膨らませ、快楽に身を委ねようと心を許したデンジであったが、ズボンのポッケに何か異物があるのを姫野は発見する。
それは、むき出しのチュッパチャップスであった。
それを見たデンジは、居酒屋でのマキマとのやり取りを思い出す。
ファーストキスがゲロの味になってしまったデンジは、これからも他の女性とキスをするたびにこの時のことを思い出してしまうのではないかと、珍しく落ち込んでいた。
すると、「口を開けて」。その気持ちを受け止める様に、マキマは口にくわえていたチュッパチャップスをデンジの口に差し込む。
デンジは、そのことを思い出したおかげで姫野との一線を越えずに済んだ。
眠りから覚めたデンジは、タダ飯にありつけるということで、朝食を姫野と一緒に取ることに。
そこで姫野は、デンジがマキマに想いを寄せていることを確認し、姫野自身もアキを好きなことを伝える。そして、デンジはマキマと、姫野はアキとくっ付くよう協力関係を築いた。
場面は変わり、新幹線で東京から京都へ出張中のマキマ。車中で部下と予定を話している最中、前後に座っていた乗客からの銃撃に遭う。
印象に残ったシーン
マキマ「ゲロの味を思い出している暇なんてないよ」
トイレで荒井に介抱されたデンジは、しばらくぐったりとしている様子だった。
そこにマキマは、外で夜風に当たってくるよう勧める。
いつものように猫背でたたずみ、ファーストキスがゲロの味だったことをひどく後悔している。そんなデンジに水を差しいれするマキマ。
デンジはマキマに、今取り返しのつかない状況に置かれている自分の胸の内を吐き出してしまう。
そんなデンジに、自分が加えていたチュッパチャップスを差し込む。
「多分ゲロの味は忘れられないよ」
「でも大丈夫」「デンジ君はこれから死ぬまでいろんな初めての味を体験する」
「ゲロの味を思い出している暇なんてないよ」「取りあえずファースト間接キスは……チュッパチャップスのコーラ味だね」

一生の傷に成りかねないトラウマを植え付けられ傷ついたデンジに、落ち込んでしまった子どもをなだめる様に、声をかけるマキマであった。
このシーンでは、普段あまり物事を引きずらず、「何とかなる」と楽観視できるデンジが、他の女の人とキスをしたらゲロの味を思い出してしまうかもしれない、と先の人生のことを考えてしまうものであった。
これは、死闘を繰り広げた「永遠の悪魔」にもできなかったこと!
なお且つ、憧れの人であるマキマに今の胸の内を吐き出さなければいけないほど、精神的に追い込まれてしまったことが描かれていると思った。
こんなトラウマが付きまとってしまえば、女性との身体接触をこよなく幸せに感じているデンジにとって、今後の人生においてこの上なくマイナスになってしまうこと必至。
下手をすれば女性不信になりかねないことでもあったと思われる。
マキマはそんなデンジに対し、素早く心のケアを行い、前を向いて生きていける様に背中を押してあげている。これからのデンジの人生がハッピーで埋め尽くせるように…。
バルコニーで朝食をとるデンジと姫野
一線を越えなかったことをデンジから聞いたときに姫野の表情がとても印象的だった。

バルコニーで朝食を一緒に摂るデンジと姫野。
姫野は、酔った自分に乱暴されなかったかデンジに聞く。
「誰がゲロ女とやっかよ。俺ぁ初めてはマキマさんって決めたんだ」というデンジ。
その言葉を聞いた姫野は、右手に顎を乗せ、アンニュイな表情をする。
しかし、それに加えてどこが嬉しいそうな感情も混じっている大人の女のように見える()。
このデンジのセリフを聞いた姫野は、デンジと恋の協力関係を組むことを提案する。
この時の姫野は、酔った自分とそういう雰囲気になったとき、手を出してしまうかどうかを試していたのではないかと思う。性欲には正直だが、マキマに対して気持ちも本物であるデンジ。

デンジを信用できるかどうかを値踏みし、本来の目的を遂行するためにデンジを利用したのではないかと思った。