あの日の思い出を追体験…【リメイク版】『ペーパーマリオRPG』クリア後の感想

ゲームの感想

 20年前、ゲームキューブ専用ソフトとして発売されました。

 ゲームキューブ版のソフトを手放してしまい、Nintendo Switch版『ペーパーマリオRPG』(以下:リメイク版)が発売されるまでは遊びたくても遊べなかった思い出のあるゲーム。

 任天堂でも新ハードが出るたびに、リメイク版はいつになったら出てくるのだろう、と期待しつつも、少し諦めてしまっている気持ちもありました。

 しかし、「任天堂ダイレクト」でペーパーマリオRPGのリメイクが発売されることを知りました。私はこの発表を受け、「また…遊べるんだ!!」と発売される日を心から楽しみにしていました。

 発売されてから即購入。さっそくソフトを起動し、OPムービーを見ると一気にノスタルジーに浸ってしまいました。

 そんなリメイク版の評価は…最高でした!!

 おもしろさは当時のまま。そして、痒いところに手が届くような要素も追加されて、より遊びやすく改良されており、リメイク版として最高の出来だと思いました。

 さらに、子どもだった当時は理解できなかった作中出てくるブラックジョークも、大人になってから理解できたり、キャラクターの心理面も考えることができました。そういうのも含めて、「自分はもう大人になってしまったんだなぁ」と、しんみりしました。

 そんな、私にとっての思い出のゲーム。ストーリークリアしたので、リメイク版の私にとって良かった点を4つ紹介させていただきたいと思います(他にも細かい良かったと思ったところはいっぱいありました)。

良かった点 4選

各ステージでバトルBGMに変化が!!

 ステージを徘徊する敵モブに当たると、バトルが開始されます。その際、戦闘用のBGMが流れます。リメイク版では、各ステージの雰囲気に合わせたBGMが流れます

私が特に好きなのは、第5ステージのトロピコアイランドでの戦闘BGMです。

 第5ステージは、南国の島をテーマのしているので、BGMでもドンキーコングに出てくるようなジャングルっぽい曲調になっていると思いました。

 ステージごとにBGMにアレンジを加えることで、多少作業気味になってしまう戦闘においても、飽きが感じにくく、プレイヤーが楽しめるよう改良されていると感じました。

ステージ間の移動が楽に!!ストレス減

 リメイク版では、前作より各ステージへの移動がとても楽になりました。なんと、ゴロツキタウンとホームから直ぐに各ワールドにつながる土管が出現するようになりました。

 各ステージをクリアし、1000年前のトビラの前で宝の地図を更新した後、その部屋に入ると、クリアしたステージにすぐ行けるようになります。

以前は、1・2・5・6ステージにつながるワープ土管はありました。しかし、3・4・7ステージはステージの入り口が土管であったためか、リメイク版のようにワープ土管がありませんでした。

 ですので、別のステージから別のステージにすぐ移動できるため、当時面倒くさく感じていた「お悩みセンター」でのお使いイベントなどは、とてもクリアしやすくなったと感じます。

RPGあるある…今、何するんだっけがなくなった

 コントローラーのZLを押すと、仲間のクリスチーヌがストーリーの進行状況によって、プレイヤーが今何をしたらよいのか教えてくれます。

 例えば、ストーリー進行中プレイを中断し、次の日再開すると、何をすればよかったか忘れてしまうことがあります。そんな状況でも、中断したところから、次は何をすればいいのか教えてくれる親切設計になっています。この機能もあったおかげで、イライラすることなく楽にプレイすることができました。

キャラクターのリアクションが豊富になった。立ち絵など追加要素たくさん!!

 キャラクターのリアクションについては、細かく改良されているように感じました。

 まず第一に感動したのが、登場するキャラクターをハンマーで叩くと、しっかり驚いたような反応をしてくれることでした。以前は反応は返ってきませんでしたが、敵キャラだけでなく、仲間やゴロツキタウンの住民など、基本どんなキャラも叩いたときもリアクションを取ってくれました。

 また、キャラクターの立ち絵についても、前作では正面だけで、残念なことに後ろ姿は見ることができませんでした。しかし、リメイク版では後ろ姿も見ることができ、奥に進むときは、プレイヤーに背を向けながら進んで行きます。そのため、奥行きを認識しながらゲームをプレイすることができ、プレイヤーが感じ取れる情報も多くなったと思いました。

 そして、ストーリー内でも主人公のマリオだけでなく、仲間の表情や仕草にも細かく追加されている要素がいっぱいありました。

 私が特に好きだったのが、ステージ3でチビヨッシーがゴールド・ホークのベルトを、本物のスターストーンかどうかじっくりと吟味するシーンです。この時チビヨッシーは、目を細め、腕を組みながら前傾姿勢をとっています。このシーンを見た時、声を出して笑ってしまいました。こういう、コミカルなリアクションを登場キャラはたくさんとってくれていて、前作との違いを比較しながらのプレイは、とても楽しく感じられました。

個人的に欲しかった要素

『ペーパーマリオRPG』の続編に、Wiiのソフトとして発売された『スーパーペーパーマリオ』という作品があります。その作品に出てくるアイテムに「モドルカン」というアイテムがあります。これは帰還用アイテムで、使えばどこからでもホームに帰ってこれるというものでした。確かにリメイク版ではゴロツキタウンのホームから、各ワールドに直結しているワープ土管に入れ、以前より格段プレイがしやすくなりました。しかし、各ステージの一番奥のボスエリアに行ってしまうと、そのワープ土管まで帰ってくるのがそこそこ大変です。

「星のかけら」を改めて回収しようとした時や、お悩みセンターで残った依頼をクリアするのに、帰還用のアイテムがあると楽だったな、と思いました。せめてストーリークリア後でもいいから…。

まとめ

 今作のリメイク版は、前作の面白さは損なわず、しっかりと改良されていている部分もあって、とても遊びやすかったです。新規の方だけでなく、前作をプレイされた方も満足することができるものだと思います。

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