【ネタバレあり】漫画版チェンソーマン第10話「コン」読んだ感想

チェンソーマン(漫画) 読んだ感想 

こちら記事では【漫画版】チェンソーマンの内容に触れております。まだ、これから本編を読まれる方、結末を知りたくない方は読むことをおすすめいたしません。また、私自身の勝手な解釈も含まれています。

本編を読まれていない方は、ぜひ読んで見てください!!

 不完全な変身でヒルの悪魔と戦うデンジ。ヒルの悪魔からの攻撃を受け、隙を狙い攻撃するも目立ったダメージを与えることができません。

 一方的な展開の中、ヒルの悪魔はこのようなデンジに、なぜコウモリの悪魔がやられたのか疑問を持ちます。そして、かつて2人の夢であった「人間をすべて食べる」という夢を敵であるデンジに伝えます。

 それに加え、デンジの「胸を揉む」という夢を低俗であると嘲笑するのでした。

 それを聞き、デンジはヒルの悪魔に突撃し、眉間から出た短いチェーンソーで、油断したヒルの悪魔の口元を切りつけました。初めてまともなダメージを与えることができましたが、突撃した勢いで体勢を崩してしまいます。

 その間、アキやパワー、はたまた悪魔にまでも自分の夢を馬鹿にされ続けたデンジは、ヒルの悪魔に「夢バトル」を申し込みます。結果は、デンジは腹部をヒルの舌によって突き刺され敗北。

 そして、食べられそうになった瞬間、突如「狐の悪魔」がヒルの悪魔の体を飲み込みました。それは、応援に来たアキによって召喚された悪魔です。その後、デンジとパワー、そしてニャーコは1人も欠けることもなく、無事救助されるのでした。

圧倒的不利状況でも立ち向かっていく

 コウモリの悪魔との戦いで満身創痍のデンジ。当然、チェンソーマンに変身するための血液もスタミナも残っていません。そんな中、新手の悪魔が現れてしまいました。

 前回の最後、ヒルの悪魔にファイトポーズをとっていたのは、せっかく胸を揉む夢が叶うはずだったのに、それを邪魔するヒルの悪魔に対する怒り

 そして、パワーたちの気持ちにも共感することができ、自分と同じような境遇の存在を無残に見殺しにできない、守らなければならないと思ったからではないかと感じました。

変身できないような状態でも、ヒルの悪魔の攻撃をガードしつつ、あきらめず攻撃する隙を伺い、立ち向かっていく姿勢はさすが少年漫画の主人公という感じでした。

夢バトル

 ヒルの悪魔に自分の夢を見下されたデンジ。それを聞いて、アキやパワーにも馬鹿にされたこと思い起こします。全力で立てた目標に幾度もケチをつけられ、さすがのデンジのプライドも傷つけられ、それでキレてしまったのではないでしょうか。

 そこで、なりふり構わず突撃し、攻撃をしたのだと思います。そして、デンジはヒルの悪魔に「夢バトル」を申し込みます。立派な思想や夢でも、自分が暴力で相手を負かしてしまえば関係ない。

どんなに崇高な夢や思想をもっていたとしても、最期は惨めでも生き残ったヤツの勝ち、という泥臭さを感じました。綺麗じゃなくても、デンジの目標に対して一貫性のある姿勢はカッコよく感じました。

「悪魔じゃ…」魔人が人間に恐怖する

 コウモリの悪魔に食べられた際、血を多く消耗してしまったのか、デンジの戦闘中、パワーは指すら動かすこともできず、ただ戦闘を見守ることしかできませんでした。

 デンジは夢バトルを申し込んだ後、ガードを取ることもせず、攻めの姿勢を取りました。その結果、ヒルの悪魔の攻撃を多くもらいます。

 そのうち、顔の皮膚も食べられてしまいますが、デンジは手を止めることはありません。その目は、対象を捕らえ続け、怯むようすは全く見られません

 コウモリの悪魔ですら、死ぬかもしれない状況に置かれたとき、必死になって抵抗する姿を見せました。しかしデンジは、逆に自らヒルの悪魔に飛び掛かり、最後の一撃を喰らわせてやろうとするのです。

 その様子からは、恐怖を一切感じさせません。そして、それを見守っていたパワーは、デンジの鬼気迫るようすに圧倒され、口に出てしまったのが「悪魔じゃ…」なのではないかと思いました。

 人の恐怖心から産まれる悪魔から恐怖心を抱かれるデンジ、というこのシーン。シリアスなのにギャグシーンのようで、読んでいてとても面白かったです。

憎むべき悪魔なのに…

 アキの召喚した「狐の悪魔」によってヒルの悪魔は食べられてしまいました。その後アキは、同僚に現場の警戒や生存者の保護など指示を出します。

 そして、立つこともままならないボロボロの体のデンジに肩を貸して起こします。連戦で受けたダメージをいたわらず、急に起こしたため、痛みで悲鳴を上げるデンジ。それをしり目にアキは、この後デンジとパワーに事情徴収することを伝えます

 しかし、それを聞いたパワーは自分のことより、ニャーコが無事かどうか心配しています。アキはその様子を見て、ニャーコも動物病院で健康状態の確認をするよう、他の者に伝えました。

 デンジはボロボロの重傷者なのに、担架を使わずそのまま起こしたのは、デンジの居候生活での日々の恨みもあったのかもしれません。

 そして、パワーは血の悪魔です。憎むべき悪魔であるにも関わらず、パワーのニャーコを心配する様子に気を掛けることができたのは、デンジと同居して内心に変化が生じてきたからではないかと思いました。

ヒルの悪魔戦終了後、床に倒れているデンジを見る新人2人と、ヒルの悪魔が再び動き出さないか警戒しているアキと姫野。ヒルの悪魔の駆除を確認できたあと、姫野はアキいる方をみて、指示を受けています。ベテラン?の2人はしっかり警戒しているのが1コマでもしっかり描かれていました。

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